『CapsLock』キーと『NumLock』キーの誤入力が甚だしいです。
ずっと同じキー配列で使ってきて「そのうちメーカー側の方で改善してくれるかな?」と淡い期待を抱いていたら、うっかり20年以上が経過してしまいました。
その間、特に何もなし。
OS側で無効化とか制御させてくれても良さそうなものですが、それもない。
他人に期待してはダメ。惰性のまま生きていてはダメ……と、ステイホームのGWを機会に、憎き2つのキーを打倒すべく重い腰を上げたことを、ここにご報告いたします。
『PowerToys』でNumLockキーを無効化
『PowerToys』とは
PowerToysは、Microsoftがオープンソースで開発中のソフト。元々Windowsに搭載するつもりだったが搭載されなかった利便性向上機能を複数提供するもの。
Microsoft公式ツール「Powertoys」を解説。なんでこの機能、Windowsに標準で入ってないの?という神機能が特盛! – すまほん!!より引用
キーの再マップを使いたくて、便利そうなソフトを探していたときに見つけたのが『PowerToys』。
それ以外にもカラーピッカー、画像のリサイズやファイル名の一括置換えなど、あると嬉しい機能が盛りだくさんです。
Microsoftが提供しているということで、挙動や安全性に対する信頼感もありますし、キー再マップ機能がなかったとしても、もう10年前にインストールして使ってても良かったのでは?と思えるようなツールですね。
キーボードマネージャーからキーの再マップを設定
インストールが終わった後、さっそくキーボードマネージャーの設定ページを開いて『キーの再マップ』をクリック。
キーの再マップ設定画面で、対象のキーと置き換えしたいキーを選択します。
ここで『CapsLock』と『NumLock』を『Disable(無効)』に設定したのですが、何故か無効化されたのは『NumLock』キーのみでした。
どんなに頑張っても設定が反映されず、調べてみたら以下のような言及のあるサイトが見つかりました。
残念ながら、定番となっている[CapsLock]キーと[Ctrl]キーの入れ替えなどには対応していない(設定は可能だが、動作に問題がある)。
キーボードのキーを入れ替えて使いやすくカスタマイズ「Keyboard Manager」 – 窓の杜より引用。
……と、いうわけで『PowerToys』では『CapsLock』キーを無効化することはできないようです。残念。
でもまぁ、これはこれで他の機能が魅力的なのでアンインストールせずそのまま使うことにしました。
Google日本語入力の設定で無効化する
さて、では『CapsLock』キーの無効化についてはどうしましょうか。
他にもさまざまなツールがあるわけですが、あまり常駐ソフトを増やすのも好ましくありません。
そこで元々インストールしているIMEで、どうにかできないかな……と設定を変えることにしました。
『一般』タブ『キー設定』からカスタマイズ
Google日本語入力のプロパティを開き、『一般』タブの『キー設定』にて。
『編集』ボタンをクリックし、『入力文字なし – Eisu – 英数入力切り替え』の行のどこかを選択して右クリックし『エントリーを削除』をすることで『CapsLock』キーを押しても英数に切り替わることがなくなります。
これで実質、無効化することができました。
『CapsLock』としての機能を使いたい時は、『Shift + 無変換』キーで代用できますし、大文字小文字切り替えの『Shift + CapsLock』キーはそのまま使えます。
ついでに設定したあれこれ
Google日本語入力
IMEの設定を弄っていて、ついでにずっと不便に感じてたことを一緒に直してみました。
『無変換』キーで半角英数に、『変換』キーで全角カタカナにする
もともと半角英数への変換は『F10』キーで、全角カタカナへの変換は『F7』キーを使っていました。
ですが買ったノートパソコンでは『Fn』キーを同時押ししないと、ファンクションキーとしての機能が働かず、ディスプレイの明るさや音量が変わるのみ。
一年くらい経って、そのうち慣れるかと思いますが、入力に集中している時はやっぱり『Fn』キーを押し忘れてしまいます。
また、よく隣のキーをミスタッチで押してしまうこともままあったので、ホームポジションから手を離さず、キーひとつで変換できるよう設定し直しました。
それが『無変換』キーと『変換』キーです。
もともとスペースキーの隣という、とても押しやすい位置にあるキーにも関わらず、私はあまりこの2つのキーを使ってはいません。
ここに『F10』キーと『F7』キーの機能をもたせることにしました。
前項と同様にGoogle日本語入力のプロパティ、一般タブからキー設定の編集を選びます。
- 『変換前入力中 – Henkan – 全角カタカナに変換』
- 『変換前入力中 – Muhenkan – 半角英数に変換』
同じように、『変換中』のそれぞれの項目も変更します。
zキーとの組み合わせで記号入力を拡張する
ついでによく入力するのにホームポジションから手を離しがちな記号群も入力しやすくなるようしました。
もともとGoogle日本語入力には、zキーを使っての記号入力が用意されています。
たとえば日本語入力オンの状態で『zh』と入力すると『←』が出力されます。
『zj』『zk』『zl』と、2文字目のキーが右にずれるにつれ『↓』『↑』『→』と。
そのほか『z-』で『~』、『z.』で『…』など、二重鉤括弧(『』)も『z[』と『z]』で入力できます。
ほかにもあるので、もっと知りたい場合はキー設定の下にある『ローマ字テーブル』の『編集』ボタンをクリックすると確認できます。
…で、これに自分で追加したい記号を以下のように設定しました。
入力 | 出力 |
---|---|
zzh | [ |
zzj | 『 |
zzk | 』 |
zzl | 【 |
zz; | 】 |
xh | = |
xj | – |
xk | ^ |
xl | ~ |
zg | / |
記号系はマークダウン記法での記述や、タスク管理アプリ『RememberTheMilk』でのスマートアド機能でよく使うのでホームポジションから手を離さずに入力できるようになれば、それだけ作業効率が上がります。
あとは『Enter』キーがホームポジションから遠くて小指でしか打てないのが地味に不便だと思ったのですが、調べてみたら『Ctrl + M』で確定できることを知ったので、今後は変換後の確定はこちらを使っていこうと思います。
そして再び『PowerToys』のキーボードマネージャへ
さて、話は戻って『PowerToys』ですが、『CapsLock』キーの設定が反映されないのはおいておくとして、『NumLock』キーについては、せっかく置き換えができるのに、ただ無効にするだけなのもったいないな……と思いまして。
『NumLock』キーを、『:(コロン)』と置き換えてみました。
Excelでたまに時刻を入力するようなことがあるので、それをテンキーから手を離さず入力できるようになると捗るのではないか……という思惑です。仕事で時給計算とかやる人にオススメの設定です。
ついでに『PrintScreen』キーには『Win + Shift + S』キーを割り当てて『切り取り&スケッチ』が起動されるようにしました。
このほかにも、いろいろ弄って設定したものもあるのですが、実はこのエントリーを書くにあたって不便だな……と、もとに戻したものもあります。今回紹介したものも、実際使っていくと逆に不便に感じてもとに戻したり、別のキーに割り当てたりと、さらにカスタマイズしていくことになりそうです。
その中で「これはシェアしないと!」という小技が見つかれば、またブログに報告しようと思います。