このブログで、よく『ポモドーロ・テクニック』をオススメいていましたが、詳しくどのような感じで実践しているのかは書いていませんでした。

GTDとか小難しいことしたくない! もっとシンプルな小技が知りたい!!……といった方は、ぜひご一読ください。

基本のポモドーロ・テクニック

簡単に説明しますと、タスクに集中して取り組むためのテクニックでして、使用するアイテムはタイマーのみ。25分作業をしたら5分休憩しを4セット繰り返し、最後の休憩は長めに15分ほどとるようにします。

こまめに休憩時間を挟むことで、作業疲れをさせずにすみ、結果的に何時間も集中した時間を過ごすことができる。──と、いうものです。

詳しくは、以下の記事をご覧ください。

今日から始める生産性アップ術。ポモドーロ・テクニック再入門ガイド

上記記事の最後の方に書いてありますが、もし集中して作業に取り組めているなら少しくらい休憩をスキップしても大丈夫です。

相性のいい『Doingリスト』

また、注意力散漫な私はそれでもよく脱線してしまうので、今やること、急に思いついて後でやろうと思ったことなどを書きつけるノートを脇に置いておくようにしています。

ゆっくりと動きながら高速でこなす、一流の研究者の Doing リスト

頭の中だけで「今日やるのはあれとあれとあれ」などと考えていると、後で思いついたタスクにすぐに飛びついて脱線させてしまいます。もしくは後でやろうとしてきれいに忘れるとか。

紙に書いておくことで頭の中が整理され、手順を考えることで集中するトリガーを引いてくれます。

使用しているアプリ『Clockwork Tomato』

巷にはポモドーロ・テクニックを実践するためのタイマーツールがたくさんあります。

私が使用しているのは『Clockwork Tomato』というAndroidアプリ。

特徴は場面や用途ごとにデザインやタイマーの長さ、通知音の有無などを設定できます。

職場用や自宅用、外出先用などプロファイル毎に細かく設定して、切り替えて使用することも可能。

たとえば職場で使う場合は、カチカチ音は鳴らさず、通知音は作業時間が終わった後のみ。 通知音を小さめに設定しているので聞き逃してしまうこともあるのですが、常時画面をオンにしていると1分ごとにフラッシュして時間経過を報せてくれます。

または自宅にいる時は、頭を使わず掃除や手作業をしている時はカチカチ音がある方が集中できるようなので鳴るように設定したり。

ゲームをしている時は作業時間を40分に指定して、こまめに休憩を挟んで目や姿勢を休ませ、いったんリセットするように気をつけています。

図書館で利用しようと思ったら、全ての通知をオフにしてもいいですね。

該当のプロファイルから設定画面をタップするとタイマーの詳細を設定することができます。

最初はややこしく感じるかもしれませんが、ヘルプも一緒の画面に書いてあるのという親切さ。

カチカチ音を鳴らすか、タイマー終了前に知らせるか、タイマー終了の通知を鳴らすか、自動で次のアクション(休憩または作業)へ行くか、または今の状態を延長するか、タイマーが止まって手動アクションの待機状態に鳴るか。

あまりに集中していると、つい通知を無視してしまい、いつの間にかタイマーだけが作業・休憩・作業・休憩と繰り返しているのに、当の本人は作業をし続けてしまう……なんていうこともあります。

作業していて休憩をとり忘れる。というのならまだ問題はないのですが、休憩したままそちらに気を取られて作業に戻らない。という状況にもよく陥りました。スヌーズ可能な状態にしつつ、次のポモドーロへ移行するには手動でやるようにすると、なんとか作業に復帰できるようになりました。

そのほかDropboxにて同期のできるタスクメモや、ログを取って日別、週別に作業時間を一覧できるような機能まであります。

Taskerアプリとの連携機能もありますので、例えば作業中は自動で飛行機モードに、休憩時間になると勝手に飛行機モードをオフにしてくれたり……なんていうこともできます。

一部機能は有料のみですが、オススメです。 シンプルに使うことも、ゴリゴリにカスタマイズして使うことも、どちらにも対応しています。

ポモドーロ・テクニックの応用

……ということで、ポモドーロ・テクニックはとてもオススメのライフハックなのですが、実は集中して作業できる以外の効用もあります。

私の職種は事務なのですが、気をつけていないと一日中座りっぱなしです。 最近、デスクワーカーの『座りすぎ問題』についての話題がチラホラ散見されるようになってきました。

曰く、一日中座り仕事をしていると血流が悪くなり血液がドロドロになるとか。 曰く、乳がんリスクが高まるだとか。

脳にも悪影響があるとか、心臓病や糖尿病に直結するとか──。

リスク解消のためには「30分に一度は立ち上がりましょう」とのこと。 ストレッチや軽い運動ができればベターですが、トイレに行ったりお茶を淹れたりするだけでも上記リスクは低減するそうです。

そこでポモドーロ・テクニックを利用して25分間みっちり作業しつつ、休憩時間には用がなくても立ち上がり、適当にコピー室にお散歩に行ったり、2階の更衣室に行って深呼吸して帰ってくるようにしています。

また、自宅にはスタンディングデスク的なものをシェルフで用意してみたのですが、体力がなくて立ちっぱなしができないという体たらくでした。

そこで最初の25分間は立ち作業、休憩を挟んで次の作業は座り作業……と、順番に立って・座って・時には床にうつ伏せで作業をして──ということをやっています。

はたまた、気が重い作業をする時などは、最初の25分間は関係ない好きな作業。その次の25分は気の重いやりたくない作業。再び次の25分で楽しい作業……と、やりやすい作業とやりにくい作業をミルフィーユ状態にしてあげると捗るようになります。

シンプルなテクニックだけに、応用の仕方もさまざま。捗ること間違いなしですので是非お試しください。 家事や読書などいろいろな用途で使えますよ!

リンク


Clockwork Tomato – Google Play のアプリ

アプリを使わなくても携帯電話のカウントダウンタイマーで代用も可能です。 簡単に実践できますので、騙されたと思って一度やってみてください。