2016年1月から3月までに観た映画の感想

『ブリッジ・オブ・スパイ』『俳優 亀岡拓次』『オデッセイ』『X-ミッション』『ザ・ブリザード』。
3ヶ月の間に5作品を観ました。

昨年末に『スター・ウォーズ』を観に行き、その上映前に流された予告で面白そうなのを片っ端から観たため、洋画が多めですね。

ブリッジオブスパイ

あらすじ(Wikipediaより引用)

冷戦中の1957年、FBIに逮捕されたソ連のスパイルドルフ・アベルの弁護を引き受けた弁護士ジェームズ・ドノヴァンは、ルドルフへの死刑判決を回避することに成功する。その後ドノヴァンは、ルドルフと1960年にソ連で撃墜されたU-2偵察機のパイロット、フランシス・ゲイリー・パワーズとのスパイ交換の交渉を米国政府から秘密裏に依頼され、東ベルリンでの危険な交渉を開始する。

感想

ちょっと暗めの画面が印象的。
冷戦とか東西ドイツの紛争とか、うまく表現されていて、スッと物語に入り込むことができました。

内容は至極真面目なのに、たまに「クスッ」と笑いたくなるようなシーンを挟んでくるところが、またニクい。

主人公視点から見て、苦い思いを噛み締めながらの事件解決。
でも世界はまだまだ不安な状況が続いていて……という状況も皮肉というか、無情感もあった終わり方で、ハッピーだけじゃないエンドも映画らしくて好きだなと感じました。

俳優 亀岡拓次(公式サイトより引用)

あらすじ

亀岡拓次【カメオカタクジ】(安田顕)、37歳独身。職業は脇役メインの俳優。泥棒、チンピラ、ホームレス・・・演じた役は数知れず。監督やスタッフから愛され、現場に奇跡を呼ぶ?と言われる“最強の脇役”。呼ばれればどこへでも、なるべく仕事は断らない。プライベートは一人お酒を楽しむ地味な生活。

そんなある日の夜、ロケ先で訪れた長野県諏訪市でのこと。 初めて入った居酒屋「ムロタ」のカウンター席でうとうと眠りこけていた亀岡。冷たい隙間風に起こされると、そこには美しい若女将の姿があった。 名は安曇【アヅミ】(麻生久美子)。地元の名物だという寒天をつまみながら、気の利いた彼女の会話にすっかり癒される亀岡。 「淋しくなったら、また飲みに来てくださいよ」―優しく微笑む安曇に、亀岡は恋をしてしまう。

甘い時間も束の間、再びロケや撮影所など、都内から地方へと忙しく飛び回る日々。はじめて引き受けた舞台の仕事で、劇団・陽光座の稽古場にも通う。

ある日、亀岡に大きなチャンスが訪れた。彼が心酔する世界的巨匠、アラン・スペッソ監督が極秘で来日しており、その新作オーディションを受けることになったのだ。

カメタクの一世一代の恋の行方は?そして初の海外進出なるのか・・・?

感想

ヤスケンがかわいい♥
もう大泉洋さんだけでなく、ヤスケンも全国区なタレントとして安定の地位を築いているようで、とても嬉しいです。

映画の感想としては、ちょっと独特な演出があって見る人を選びそうだとヒヤヒヤしました。

あとオムツ履いてのシーンは、ヤスケンというキャスティングに大納得。
よくぞ!という気持ちでいっぱいです。

主人公、亀岡拓次さんの恋の行方は想像通り。
ただ、だからこそ寅さんみたいにシリーズ化もいけるんじゃないかと、余計な希望を抱いちゃいそうです。

オデッセイ(Wikipediaより引用)

あらすじ

宇宙飛行士のマーク・ワトニーは火星への有人探査計画であるアレス3に、クルーとして参加する。火星での探査任務中、大砂嵐に襲われたマークらクルーは、全ミッションを放棄して火星からの退避を決めてロケットへ向かうが、その最中にマークを折れたアンテナが直撃する。クルーたちはマークが死んだと判断して火星上の軌道へ戻り、さらに地球上の軌道へ帰還するためのヘルメス号に乗って出発してしまう。ところが、マークは生存しており、火星に一人取り残されてしまったことを知り、残されたわずかな物資を使って生き延びようとする。しかし、地球から救助隊がすぐに来る見込みはない。

マークは持ち前の植物学者としての知識を活かし、前ミッションから残留保存されていた資材を材料に水、空気、電気を確保すると、さらに火星の土とクルーの排泄物をもとに耕作用の土を用意し、ジャガイモの栽培に成功する。次のミッションであるアレス4が到着するまでの4年間を生きのびようとするが、火星の厳しい環境がそれを阻む。

感想

宇宙版DASH島という、Twitterでの前評判を期待して観に行きました。
……が、予想より早めにDASH島展開もできなくなり、若干の拍子抜けを喰らいましたよ。

ただ、それでも手に汗握る展開で目が放せず、ポップな70年代音楽と絶妙にマッチした主人公ワトニーの言動にすっかり魅了され最後まで夢中になって観ることができました。

人類は一人では無力。
だけれど知識でどうにかできることもある。っていう絶望の中の、タフガイ精神を魅せつけられましたね。

今思い返すと、変に「世界を救うんだ!」っていうヒーローものよりも、よっぽどリアルなヒロイズムを感じました。

X-ミッション

あらすじ(シネマトゥデイより引用)

以前アスリートだったFBI捜査官ジョニー・ユタ(ルーク・ブレイシー)は、エクストリームスポーツのカリスマ、ボーディ(エドガー・ラミレス)が中心となっているアスリート犯罪集団への潜入捜査を開始する。彼らには、卓越した能力を使って、犯罪行為を繰り返している疑いが掛かっていた。しかし、ユタは彼らと危険な行動を共にするうち、ボーディに対し信頼と友情を抱くようになり……。

感想

全シーンCGなしの、スーパーアクションの連続には、ただひたすら拍手喝采。
ただ「この画を撮りたい」っていうのが前面に出過ぎちゃって物語が置いてけぼりをくってました。

物語を盛り上げるためだけに犯罪組織をでっち上げ、主人公をFBIに所属させてドンパチやらせて、強くて美人な女性とセックスさせて、仲間が次々と死んでいき……っていう展開には、ちょっとしたイラつきを感じることも。

あの人間離れしたスーパーパワーを、それこそ「木を植える」とか少しでも生産的な方面に使えばいいのに。という気持ちでいっぱいでした。

映像だけは抜群にいい作品。
そして世界中のロケに加えて3D映画ということで、終わらないエンディングロールに目眩を覚えた作品です。

ザ・ブリザード

あらすじ(Wikipediaより引用)

1952年に起きたアメリカ沿岸警備隊によるT2 タンカー・SSペンドルトン号の救出劇を映画化した作品。ペンドルトンの救出は、最も偉大な救出活動の一つとして扱われている。

感想

ここまでヒロインに好感を持てなかった映画も珍しい。

主人公たちの帰りを待つヒロイン役が、物語を盛り上げるためには必要だったというのもわかるけれど、正直、観てる上で邪魔にしか感じませんでした。

今、流行りの「ありのままの私を生きるのよ」的なヒロインが、あまりにも「ありのまま」というか、「思ったことを、ありのまま話すぜ」ってタイプの女性で、前触れ無くいきなり自分からプロポーズ。
返事を渋られると、あからさまに不機嫌。上司に報告するよう催促するというありさま。

挙句に、主人公(ヒロインの婚約者)が危険な場所へ救出へ向かったところを、ズブの素人のヒロインが「引き返すよう命令して」と上司に要請。

せめて交際期間に主人公がヒロインに惚れる要素をもっと盛り込むとか、主人公の上司を悪役として際立たせるとかしてくれないと、まったくもって感情移入できません。

上司に怒鳴られ追い返されても、泣きもせず、ふてぶてしい表情で舞い戻ってくるヒロイン。

「女性からプロポーズするなんて」とか「せめて女々しく泣いて、同情を誘いなよ」と感じてしまい、自分の中の無自覚な「好ましくないジェンダー観」が露わになり、ジワッと嫌な思いが胸に広がりました。

……と、まあヒロインに多少の難ありですが、物語自体は面白かったです。

遭難している側の船の人びとの対処方法や絶望感なども、かなり切迫していて夢中で観ていました。
「救出船が来た!」と喜んだのも束の間、現れた船の大きさに絶望……とか。

ドラマに次ぐドラマな展開で、こっちを主人公に映画化すれば良かったのにと思います。