映画『渇き。』を観た

「ハッピーエンドなわけないじゃん」という文句の通り、ビックリするほどハチャメチャな映画でした。

予告動画

感想

結構、こき下ろして書くけれど、最終的にこの映画は観て良かったと思ってるよ。
ハッピーエンドとか、予定調和に飽きてる人ならハマれると思うけれど。
『まどマギ』好きの人ならイケるんじゃないかしら?

野菜も美味しいけれど、たまには肉も食べたい。
いや、むしろジャンクなものが欲しい!ってなった時にオススメ。

予めの覚悟が、かなり必要

あまりネタバレするのは良くないんだけれど、とりあえず断言したいのは「何も期待するな」っこと。

前述した通り「ハッピーエンドなわけないじゃん」という文句がチラシに書いてあった通りの内容でしたわ。

もうね、エンディングだけじゃなく、その過程はもっと酷いよ。それはもう笑っちゃうくらい。

「救いなんて、どこにもない」くらいの気持ちで観ようと思って臨んだものの、まずは主人公の役所広司自身が、予想を三段上回る『救いようのないクズ』でしたわ。

『カイジ』は実写映画しか知らないんだけれど、「クズ、クズ」言われてても、仲間のために頑張ったりするじゃない。今回の映画の主人公は、それはもう清々しいくらい言動がゲスいクズ野郎でした。

父親なのに? (元)警官なのに!?っていう、こちらからの一方的な期待を全て裏切っていく展開。徐々に明かされていく主人公一家の後だし情報が本当に酷い。

ある意味、人間臭いのだけれど、どこかに救いがないと観ていて辛いばかりでさヽ(´ー`)ノ

あと別れた奥さんの携帯電話かけた時に、義理のお父さんが出た時の役所広司の声の代わり具合が良かったよね。

異様に話が長く感じる

で、映像・音楽・言動・展開。あらゆる部分から毒を受け取ります。

そして常にハイテンション。
物語が過去と現在とを交錯させながら、そのどちらも高いテンションのまま、2時間前後を巡らせて行くので、「まだ終わらない」「まだ終わらない」ってなりながら、屋上シーンを迎え、「もう加奈子の行方なんでどうでもいいや」ってなった頃に、冒頭にあったクリスマスシーンになり、もうひとネタやってくれちゃうのよ。

いやあ、長かった。
あんだけ物語にのめり込んでるのに、時間を長く感じるのも珍しいよ。
観終わった後はさすがにちょっと疲れたかしら。

俳優陣について

あと演技している人々について思ったこと徒然を箇条書きで書くよ。

  • 相変わらず橋本愛の演技がうまい
    • 台詞回しというか、テンションの上げ下げというか、裏表使い分けてるキャラを演じるのが上手いと思う
  • 妻夫木くんの一皮むけたキャラが大好きだ
    • ダメ男役は昔からちょいちょいやってたけれど、今回の役はまたビックリするぐらいのクソ野郎だったね
  • オダギリジョー、あて書きしたんじゃね?ってくらいのどはまり役
    • なんかいかにもオダギリジョーがやりそうなひと癖あるキャラだったよ
  • 役所広司無双
    • ファンタジーに近いキャラなのに、実際に居そうで怖い
  • 3年前の『ボク』と、主人公の娘役『加奈子』
    • 二人とも、この映画で初めて知ったんだけれど演技上手だよね
    • なんかもっとイケメンや美人な子がいるのに、それよりもずっと魅力があったよ。まあ、映画の演出とかもあるだろうけれど…

あとがき

観終わった後に、この映画のレビューみてみたら、だいたい星一つか五つで、ここまで評価が二分される映画も面白いと思ったよ。

いったん予定調和な社会正義とか置いておいて、頭からっぽにして観るのがオススメです。