映画『青天の霹靂』を観た

劇団ひとりさん初監督で大泉洋さん主演の『青天の霹靂』を観てきましたよ。

あらすじ

売れないマジシャンが、雷に打たれて過去にタイムスリップ。
現代に戻っても夢も希望も見いだせない主人公はそこで若い頃の両親に出会い、自分の出生の秘密を知ることとなる…。

感想

やっぱり手品シーンは映像で

原作はまだ読んでないからなんとも言えないのですが、それでもやっぱり手品シーンは映像で観たほうがいいだろうことは断言できます。

あとで編集すればいいのでしょうが、あえてこだわって全ての手品シーンをきちんとした手品として撮っているとかなんとか。
冒頭のカードマジックが一番難しいらしくて、確かに言われてみればちょっとおぼつかない様子も垣間見えたりして( *´艸`)
それがファンにとってみれば、嬉しかったりするんですよね。

そして最後の大舞台。
大泉さんがステージでキリッとマジックショーやるシーンなんかは、本当にカッコいい。

いいだけ三枚目で挫折だらけの人生を送ってきた人間が、たった一度の晴れ舞台で大勝負!とか。
そりゃ観てるだけで燃えるし、萌えますわ。

意外にも実力派が勢揃い

主要キャストは大泉洋さん、柴咲コウさん。
そして原作、脚本、監督まで兼ねてる劇団ひとりさん。
ほかにも脇を飾る役者さんはいるものの、ほぼこの3人で芝居を回しています。

なんか柴咲コウ以外は、あまり『実力派』とかいう枕詞は使われなさそうじゃないですか。

洋ちゃんは北海道ではこんなキャラだし。全国でもそんなキャラだし。
弄られキャラっていうか、「番宣の時が一番、光り輝いてるよ!」って拍手したくなるようなエンターテイナー。 それがきっちり舞台映えする出で立ちで、バシッと決めちゃうのがニクいです。

北海道の地方番組でやった演技で、「まばたきしない」で泣こうとしてた頃が懐かしい。

でもって、劇団ひとりもまた芸人さんなワケで。
それがもう、いわゆる『ダメ人間』の役が上手い。すんごく。
芸人としてのコントと、役者としての演技がちゃんと別に確立してるのが凄いなあ…と。

今後も何かしらの映画をつくることになったら、また観に行きたいと思います。

もちろん柴咲コウも、その二人にのまれることなく、ちゃんと調和していい塩梅でした。
出すぎず、埋もれず。
それでいて押すべきポイントは、きっちり押している。
なんでしょうね、地味に凄い。いや、見た目華やかなので全然地味じゃないんですけれど!

ヘタに『映画のヒロイン』的にビジュアルで攻めてくるわけでなく、ちゃんとそこに『存在する人』としての演技が素晴らしかった。
冷静に考えてみれば、あんだけ美人で性格も良くって幸薄いとか、ファンタジーな世界の住人なのにね。
全然、醒めることなく物語に没頭できたのは、素晴らしい演技のタマモノだと思う。

物語として、きちんと面白い

ほとんど予告通りの展開で、その予測を裏切ることないストーリー。
なのにちょっとした仕掛けが施されていたり。
最後にちょっとした嬉しいサプライズが用意されていたり。

何より少ない主要キャストで回してる映画なのに、全然、間延びせず飽きずに観てられたよ。
私はよくあるスローモーションと回想シーンの、「さあ、泣いて下さい!」っていう演出で冷めちゃうんだけれど。
この映画ではうまいこと手品シーンを絡めてみせてくれて、ずっと没頭してたね。

とにかく笑いあり涙ありで、ずっと物語に浸っていられる作品でしたわ。

青天の霹靂 通常版 DVD

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東宝

評価: 5つ星のうち4.6 4.6

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蛇足コメント

公開翌日に観に行っちゃって、混んでるかな?って覚悟することになったんだけれど。
すっかり肩透かしを食うほど、驚きの良い席でのんびり鑑賞できました。

相変わらず洋ちゃんの人気っぷりが、どの程度なのか皆目検討がつかない。
人気…あるんだよね?

映画館に来た客のほとんどが『アナと雪の女王』のシアターへと吸い込まれていったよ。